新潟県には岩室温泉、戸隠神社、月岡温泉などの観光スポット、謙信公祭、新潟まつり、南魚沼グルメマラソンなどの観光イベント、おにぎり、へぎそば、おやきなどのご当地グルメがあります。
新潟県は北と西に長細い形をした県で、一方を日本海に、もう一方を本州に接している県です。新潟県は山や峠が多く、日本海側は豪雪地帯であったり、地域によって風習や気候などが異なることから上越地方、中越地方、下越地方、佐渡地方に分けられています。観光スポットも、それぞれの地方に点在しています。
南北に長い新潟県は地域によって様々な風景を見せてくれる県で、県境には日本百名山などの山があります。八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳は越後三山といわれ、中ノ岳の登山コースなどは上級者向けの登山コースとして有名です。霊峰・八海山に越後駒ヶ岳の岩壁を回る登山ルートもあり、多くの登山者で賑わっています。
新潟県は日本海に面している海岸線が長いため、海水浴場が点在しており、夏になれば多くの海水浴客で賑わいます。特に柏崎市の鯨波海水浴場は日本の渚100選にも選ばれています。
冬は日照時間が短く多くの雪が降り、夏は日照時間が長く雨が多くないという新潟県の気候は、米づくりには最適の気候で、新潟コシヒカリなど同じコシヒカリでも他と異なる風味のあるコシヒカリを産み出しています。
また、新潟県は水に恵まれた土地で日本有数のお酒の生産地として有名な場所です。江戸時代から数百年も続く酒蔵もあり、そうした酒蔵で酒蔵見学などのイベントがよく行われています。酒蔵を代表する銘柄を試すことができるイベントは、日本酒が好きな人にとってはぜひ参加したいイベントでしょう。
新潟県にも温泉が点在していますが、その温泉の中でも湯沢・苗場は、川端康成の小説「雪国」の舞台でもあります。
苗場は、夏には日本でも有数のロックフェスティバルである「フジロック・フェスティバル (FUJI ROCK FESTIVAL)」が開催され、冬にはスキー場として人気のある場所で、首都圏からのアクセスが良いことから、年間を通して多くの観光客が訪れます。
旅の醍醐味はその土地の食べ物を楽しむことでもあります。つなぎに布海苔を使うへぎそばや笹で包んで蒸した笹団子などの郷土料理を味わえば、何度でも新潟県に訪れたくなるでしょう。
高田城址公園は、新潟県上越市本城町に位置する都市公園です。かつて徳川家康の六男・松平忠輝の居城として築かれた高田城の城跡にあります。2020年4月1日には名称を高田公園から改称しました。 高田城の歴史 高田城は1614年に松平忠輝の居城として築かれました。忠輝の妻であるいろは姫は仙台藩主・伊達政宗の娘であり、政宗は徳川家康から築城奉行に任じられ、この城下を構築しました。現在の高田公園一帯は、当時の高田城の建築物や濠、土塁などの遺構からなり、2014年には高田開府400年を迎えました。 高田城址公園の桜 1909年に第13師団の入城を祝い、在郷軍人団が城跡に2,200本の桜を植樹しました...»
信濃川の支流である清津川が形成した峡谷。全長約12.5キロメートルの挟み切り立つ巨大な岸壁がV字型の大峡谷で、柱状節理の岩肌やエメラルドグリーンの清流が雄大な景勝地。 国の名勝および天然記念物に指定されており、黒部峡谷、大杉谷とともに日本三大峡谷の一つに数えられている。 遊歩道は通行禁止のため、全長750メートルにもなる観賞用の歩道トンネル「清津峡渓谷トンネル」から鑑賞する。 トンネルの途中に3つの見晴所、終点にはパノラマステーションがあり、そこから雄大かつ壮厳な渓谷美を見ることができる。 所要時間は往復約40~60程で、トンネル内にはビデオや写真の展示もある。 2018年に行われた...»
1601年(慶長6年)に3人の山師により開山されたといわれる佐渡金山。その2年後に幕府の天領となって以降、徳川の財政を支え続けた。 明治時代には官営の鉱山となり、西洋から技術者を招くなど機械化・近代化が進められ日本の近代化に貢献。 1989年(平成元年)の操業休止までの約400年間で産出された金は78トン、銀は2,330トン。開削坑道の距離は近代だけでも約400kmに及ぶ。 坑道跡・採掘施設・製錬施設など数々の遺構が、国の重要文化財に指定されている。 佐渡金山の歴史 佐渡金山は、日本の新潟県佐渡市に位置し、長い歴史を持つ金鉱山です。金山の歴史は16世紀にまで遡り、江戸時代には幕府の直...»
新潟の奥座敷として名をはせた温泉地で、近年は歩きたくなる温泉街を目指して体験型店舗がオープンし、カフェや駄菓子屋、足湯、昔ながらの饅頭屋や酒屋、寿司屋、居酒屋など様々な店舗が軒を連ねる。 美しいエメラルドグリーンの湯色は、入浴剤の色と勘違いする人が多いほど鮮やか。 季節や天気などの気象条件によって湯色が乳白色などに変化する場合もある。昔の人は天気予報の代わりに、温泉の色を見ていたと言われている。 硫黄成分濃度の高さで知られ、その含有量は万座温泉に次ぐ日本で2番目の含有量。温泉街は硫黄の香りが漂い温泉情緒をかもし出している。 温泉発祥地にある「源泉の杜」では飲泉もできる。ただし月岡の飲泉...»
海に向かって屹立する巨大な一枚岩で、高さは海抜168メートルにも及ぶ。頂上まで登ることができ、360度の眺望が楽しめる。善宝寺石塔が頂上に立つ。 50万株100万本ものトビシマカンゾウの群生地で、初夏の頃には黄色い花が一面に咲き乱れる。花の見頃は5月下旬~6月上旬。 二ツ亀大野亀から海岸沿いに北に車で5分ほど行くと、2匹の亀がうずくまっているような様子から二ツ亀と名がつけられた島がある。 緑の草に覆われたこの島は、沖の島・磯の島とよばれ、潮の満ち引きで景色が変わり、満潮時には島、干潮時には陸繋島となるタイダル・アイランド。 海水浴場となっており、海水の透明度は佐渡随一を誇る。二ツ亀海水...»
越後湯沢の町中と湯沢高原を直行で繋ぐ大型ロープウェイ。四季折々の自然を味わないながら、ふもとから山頂まで1,303メートル、高低差:500メートル、約7分間の空中散歩を楽しむことができる。 ロープウェイの搬器内の広さはバス2台分、最大166人も乗ることが可能な世界最大級のサイズ。大きな窓から眼下に広がるのは、魚沼平野から谷川連峰までの雄大な大パノラマ。 山頂駅のある標高870メートルの高原には、高山植物の花々を見ることができるアルプの里やトレッキングコース散策がある。 アトラクションでは全長706メートルを滑り降りるサマーボブスレーやマウンテンゴーカート、高原の森林の中をワイヤーを伝って...»
白鳥の渡来地として全国的に有名なラムサール条約の登録湿地になっている湖。1639年に用水池として造られた人造湖で、当時の池の形が瓢箪に似ていたことから「瓢湖」と呼ばれた。 水原のハクチョウ渡来地として国の天然記念物に指定、国指定瓢湖鳥獣保護区(集団渡来地)に指定されている(面積281ha、うち特別保護地区24ha)。 瓢湖にはオニビシやハス、ヨシ、マコモなどが生育している。 毎年10月頃から3月頃にかけて6000羽ほどのオオハクチョウとコハクチョウが飛来し、越冬する。 他にも31科100種の鳥類の生息が確認されており、オナガガモやホシハジロなどのカモ類も数多く飛来する。 日中は周辺の...»
新潟県は日本を代表する米どころで、その中でも松代・松之山地域は美しい棚田が広がる風光明媚な場所として知られています。特に、この地域に点在する棚田の中でも、十日町市にある星峠の棚田はその規模と美しさで多くの訪問者を魅了しています。 幻想的な田園風景 松代・松之山地域の棚田は、丘陵地帯の地形を活かして築かれており、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。四季折々に表情を変える棚田は、訪れる人々に自然の美しさと人々の営みの調和を感じさせます。 星峠の棚田の概要 星峠の棚田は、越後松代棚田群の中でも最大規模を誇り、その美しい景観は「にほんの里100選」や「日本の絶景&秘境100選」にも選ば...»
新潟県に位置する「火打山」は、日本百名山のひとつとして多くの登山者に愛されています。その登山道の途中、標高2,100メートル地点に広がる高谷池湿原と天狗の庭湿原は、自然の美しさが凝縮された高山植物の宝庫として知られています。北アルプスを望むことができるこの場所は、まるで地上の楽園と呼ぶにふさわしい美しい景観が広がっています。 高山植物の楽園 高谷池湿原と天狗の庭湿原では、7月から8月にかけて、多種多様な高山植物が一斉に花を咲かせます。この時期、ハクサンコザクラ、チングルマ、コバイケイソウ、ヨツバシオガマ、ツガザクラ、アオノツガザクラ、そしてコツガザクラといった色鮮やかな花々が湿原を彩ります...»
福島潟の魅力と自然環境 福島潟は、新潟県に位置する自然豊かな湿地であり、毎年、多くの渡り鳥が飛来することで知られています。特に、国の天然記念物であるオオヒシクイ(雁)をはじめとする220種類以上の渡り鳥が集まることから、国指定の鳥獣保護区(集団渡来地)として指定されています。福島潟周辺は、自然公園として整備されており、訪れる人々に美しい自然景観を提供しています。 豊かな水生植物とその重要性 福島潟は、多様な水生・湿性植物の宝庫であり、450種類以上の植物が確認されています。その中でも、オニバスやミズアオイ、ミクリなど、全国的にも希少な植物が自生していることが特徴です。これらの植物は福島潟...»
尖閣湾揚島遊園は、新潟県佐渡市に位置し、その壮大な自然美で訪れる人々を魅了します。特に、園内に広がる高さ20メートルの断崖絶壁の海岸は、息をのむような景観を提供します。この地域は、変化に富んだ岩礁が点在しており、その独特な地形は訪れるたびに異なる表情を見せるため、四季折々の景色を楽しむことができます。 「あげしま展望台」での絶景 園内には、「あげしま展望台」という展望スポットがあり、ここからは尖閣湾全体のパノラマを一望できます。展望台から見下ろすと、海岸線に広がる無数の岩礁と、どこまでも続く青い海のコントラストが鮮やかに目に飛び込んできます。この眺めは、訪れる人々にとって忘れられない思い出...»
富山県の海洋深層水と、妙高山の雪解け水で波を起こしながら海に近い環境を作り出し、泳がせて育てる“バナメイエビ”は、天然物に近い好食感と旨味を持つ。清潔に保たれた水槽でのびのびと育てるため、臭みがなく、薬品も一切使わないので本来の味を安心・安全に楽しめる。新鮮な甘みとプリッとした食感が際立つ寿司や刺身はもちろん、身を取った頭を唐揚げにすれば酒肴の一品に。煩わしい殻も剥かずにそのまま調理できる柔らかさが特徴で、高温でパリッと調理する天ぷらや焼えびもおすすめ。...»
”へぎそば”は、新潟県魚沼地方発祥のそばで、つなぎに布海苔(ふのり)という海藻が使われているのが特徴。「へぎ」と呼ばれる器に盛りつけられることからこの名がついたようだ。魚沼地方は、古くからの麻織物の産地で、麻糸を紡ぐ際に使われる布海苔がとても身近な存在だった。やがて、その布海苔がそばのつなぎとしても使われるようになり、へぎそばが誕生したという。厳選したそば粉と布海苔を、職人が独自の製法で打ち上げている。そば本来の味わいがあり、そのツルっとしたのど越しと腰の強さは、ほかのそばでは味わえない。...»
自家製のもちもち太麺は、一見するとうどんのようにも見えますが、れっきとした焼きそば。もやし、キャベツといっしょに特製ソースで炒め、粉チーズで味付けいたします。そして、その焼きそばの上に、特製トマトソースをかけて、白生姜を添えると「イタリアン」のできあがりです。フォークで召し上がっていただきます。ソースの鮮やかな色合いから「濃いめ」と思われがちですが、口にするとトマトの風味とほのかな甘さの漂う「やさしい味」に仕上がっています。他にカレー、ホワイトの定番に季節のソースで常時7種類が揃っています。どの味もおすすめです。...»
しょうがやゆずの皮、ねぎ、ごま等をあわせて味付き味噌を作り、中央をくぼませた円盤状のご飯にぬってこんがりと焼いたものが”けんさ焼き”。熱いお茶や湯を注いでお茶漬けにしてもおいしく食べられる。”けんさ焼き”は、昔から米作りと縁が深い新潟県で、米に対する感謝の気持ちの表現する郷土料理として伝わっている。現在でも、新米の収穫を祝う行事食や、正月の夜に食べられる料理となっており、地元民にとってひときわ大切な料理となっているようだ。 「けんさん焼き」は、おにぎりにしょうが味噌や甘味噌などを塗って焼いた地元の料理です。別名を「けんさし焼き」「けんしん焼き」「けんさ焼き」ともいいます。 その名前の由来は...»
新潟の”タレかつ丼”は、ご飯の上に、タレにくぐらせたカツを数枚のせたシンプルなかつ丼。 外見はソースカツ丼に似ているが、しょうゆをベースとした甘辛いタレを使うため、味は別物。主役のカツは、一般的な定食などでみられるとんかつに比べると、薄めに揚げるお店が多い。カツの揚げ方や味付けに関しては、各お店によって独自の工夫があるので、食べ歩いてもおもしろい。ご飯、カツ、タレという、とてもシンプルでありながら、とても奥の深い、ご当地カツ丼だ。 「タレかつ丼」とは、ご飯の上に揚げたての薄めのとんかつを甘辛い醤油だれにくぐらせたもので、卵とじではありません。シンプルな料理で、1つの丼には通常2枚以上のカツが...»
ごはんの上に鯛の身をのせ、温かい出汁をかけて食べる柏崎鯛茶漬け。柏崎市の和食料理店、ホテル、割烹、レジャー施設、旅館、市内に所在する北陸自動車道のSAなどで提供される料理だ。のせる鯛の身は、刺身・焼き身・漬け・香り揚げとお店によって異なる。薬味や出汁の味にもお店の個性が光る。 【歴史・由来】柏崎市は42キロメートルの海岸性線を持ち、岩場のリアス式海岸は良好な漁場として知られている。笠島沖に鯛の産卵場があり、鯛の水揚げ量は県内トップクラス。近隣の旅館では古くから鯛料理を提供してきた。 【おすすめの食べ方】出汁をかける前に「鯛めし」を一口味わい鯛本来の味を感じた後、出汁をかけて薬味とともに食べ...»
新潟県のほぼ中央に位置し、四方を山に囲まれた長岡市栃尾。限りなく新鮮な水と肥沃な土地で育った大豆で仕上げた油揚げ(地元ではあぶらげという)は、その大きさにも驚かされる。昔から馬のわらじに例えられるほどで、長20cm、幅6cm、厚さ3cmもある。それゆえ芯までふっくら揚がるように二度揚げされる。一枚一枚串に刺して油切りをするので、は真ん中に穴があいている。これはより美味しく仕上げるための栃尾独特の伝統技である。江戸時代からの伝統と歴史のあるソウルフード。「栃尾揚げ」「ジャンボ揚げ」などとも呼ばれている。サクッとした食べごたえ、弾力ある歯ざわり、淡泊な風味と香ばしさが特徴。...»
のっぺは新潟の郷土料理の一つで、農山漁村の郷土料理百選にも選ばれています。具材としては、サトイモが主役で、それに鶏肉、ニンジン、ゴボウ、油揚げ、イクラ、ホタテガイの干し貝柱、椎茸、銀杏、筍、レンコン、蒲鉾などが加えられます。地域や家庭、個人の好みによって具材の種類や組み合わせが異なり、また、切り方によっても違いがあります。サトイモによって自然なとろみができるため、片栗粉やデンプンは必ずしも必要ではありません。イクラは加熱せず生のまま添えられることもありますし、加熱したイクラを使う地域もあります。 のっぺは主に正月や冠婚葬祭の場で食べられてきましたが、近年では時期を問わずに楽しむ傾向があります...»
ほぼ一年中水揚げされる地域の特産品である天然ブリを、地場産米粉を使って揚げて、特製のあごだし醤油ダレにくぐらせてほかほかご飯にのせた“ブリカツ丼”。衣のサクサク感とブリのジューシーな味わいがしょうゆをベースにした特製だれと絶妙にマッチしてご飯がどんどんすすんでしまう。ブリはもちろん、お米、たれ、衣など材料はすべて「佐渡産」にこだわる。副菜はイカを海藻ナガモと絡めて食べる“イカながも”。これにさらに地場産の食材を使った汁もの、佐渡産の果物を使ったデザートがつく。佐渡市内の飲食店で楽しむことができる。...»
柏崎市の笠島の沖合いには鯛の産卵場があり、近隣の旅館では古くから鯛料理を提供してきた。鯛飯、鯛味噌など様々なメニューがあるが、近年盛り上がりをみせているのが柏崎名物「鯛茶漬け」。笠島の鯛は成長段階で荒波でもまれ、白身がキュッと引き締められる。程よく脂がのったところで水揚げされるため、抜群の噛み応えと、奥深い味わいがたまらない。お茶漬けに使用する鯛は焼かれたもの、漬けられたものなど様々。さっとお茶をかけることで、さらに味わい深くなる。お茶以外に出し汁を使って仕上げる店もあり、味を食べ比べるのも楽しい。 柏崎は海のまちで、約42kmにわたる海岸線があります。入り組んだリアス式海岸は優れた漁場とし...»
“いごねり”とは古来より佐渡に伝わる郷土伝承食品。原料は“いご草”という海草で、日本海沿岸に多く生育し、ホンダワラ類の海草に絡みついて成長する。製造方法は収穫した“いご草”を丹念に洗い、鉄釜で練るようにかきまぜながらとろとろに煮る。熱いうちに布袋でこして薄い板に乗せ、ヘラで満遍なく伸ばし、涼しい部屋で冷まして固める。固まったものをくるくると筒状に巻いて完成。巻かない板状のタイプもある。麺状に切ったいごのりに甘口醤油をかけ、薬味としてネギとショウガを入れるのが一般的ないただき方。 「いごねり」は、石川県の能登地方や新潟県(本土と佐渡島)、山形県、秋田県、青森県、そして長野県北部など、広い範囲で...»
“ながも”は標準和名で“アカモク”と呼ばれる海藻の一種。佐渡では昔から親しまれている馴染みの海藻だ。1月末から2月中のわずかな期間にだけ収穫される。海藻の中でも特にねばり気が強く、「海の納豆」とも称される。細かく刻むとまさしく納豆やとろろのようなネバネバ感。食べるとしゃきしゃきとした食感もあり、さっぱりといただける。生だと茶褐色の“ながも”は熱を加えると一瞬で美しい若草色に変化。色の変化を楽しみたければ、炊き立てのご飯にのせたり味噌汁の仕上げに入れるのがベストだ。 能登地方・山形県では“銀葉草(ぎんばそう)”、秋田県では“ギバサ”、佐渡地域では“ながも”と呼ばるホンダワラ科の海藻。佐渡地域で...»
新潟の郷土料理「おふくろの味」として昔から親しまれている焼き麩。ドーナツのように中央に穴があいて、車輪のように見えることが、その名の由来。越後、新潟特産の車麩は、小麦グルテンに小麦粉を加えて、バウムクーヘンのように、棒に生地をつけて焼いたもので、膨張剤をはじめ一切の添加物を使わずに丁寧に4回巻き4回焼き上げて作っているお店もあり、消化吸収がよく体にやさしい食材として親しまれている。そのため、赤ちゃんのおやつや離乳食から、お年寄りの食事まで安心して食すことができる。お吸い物・味噌汁・酢の物・すき焼き・寄せ鍋・茶碗蒸し・うどんの上浮等にもオススメ。生活に密着した一品だ。...»
70年以上の歴史を持つ「三条カレーラーメン」は、メニューとして提供している店舗が70店を越えており、三条はまさに「カレーラーメン王国」。スープ全体がカレーになっているタイプとラーメンにカレーをのせたタイプがあり、最近ではつけ麺風や冷やしカレーラーメンなども登場しているようだ。また何十種類ものスパイスをブレンドしたり、ラードから作った自家製ルーを使うなどお店によって様々な工夫がされている。食べれば食べるほど、色々な味のバリエーションに引き込まれるメニューである。お店ごとの違った味をぜひとも堪能したい。三条市は古くから金物のまちとして栄え、鍛冶職人たちは昼食を食べる時間もないほど多忙だったそうだ。...»
日本海の荒波で育ち、糸魚川市内の漁港で水揚げされたばかりのアンコウの正肉ばかりでなく、『アンコウの7つ道具』と呼ばれるアンコウの食べられる部分、エラ(ホオ肉)、キモ(肝臓)、水袋(胃)、ぬの(卵巣)、えら、ひれ、皮や野菜を使い、鍋にします。 アンコウ鍋の味は各家庭、料理店によってさまざまです。旬はキモが肥大する12月から2月下旬。 毎年糸魚川市内では、1月中旬から2月下旬までにあんこうフェアが開催され、参加店では旬のあんこう料理が堪能できます。食べ比べを楽しめるのも当地方の魅力の一つです。 旬 1月 2月 12月 ...»
五泉市はかねてより里芋生産の盛んな土地で、品種改良によりぬめりを抑えた白い肉質の“帛乙女きぬおとめ”が有名。五泉市内の食堂が集まって、これを五泉の名物にしようと、里芋を練りこんだ麺を開発。里芋を粉末にして麺に練りこんだ「さといも麺」は、もちもちとした食感と「ぬめり」が麺に加わり、他にはない食感が楽しめる麺。...»
“わっぱ”とは、薄い杉の板を曲げて作った容器のこと。昔はこれを弁当として使用していたと言われている。そこに薄口のダシで炊き上げたごはんを盛り、新潟で捕れる旬の魚などをのせて蒸したものが郷土料理「わっぱ飯」だ。主な具材としては、鮭やイクラ。炊き込みごはんに比べ、あっさりとしていて、素材そのものの味を堪能できるのが魅力だ。見た目にも華やかなわっぱのフタを開けると、香りがふわりと立ちのぼり、なんとも食欲をそそる豪華な逸品である。 新潟で長く愛される「わっぱ飯」は、「田舎家 古町本店」が、その発祥の店として知られています。田舎家の名物「元祖・わっぱ飯」は、昔の弁当箱である「わっぱ」にご飯と具材を載せ...»
“へんじんもっこ”とは、頑固者を意味する佐渡弁“もっこ”にへんじんをつけた造語。日本では珍しいとされる、食肉加工のドイツ公認資格ゲゼレ(職人)の肩書を持つスタッフとオーナーが、本場ドイツの製法と味を追求して作り上げた佐渡のハム・ソーセージ工房である。厳選した新潟の生肉を加工して作られる食肉加工品の数々は、本物を追求しようとする気迫がこもった自信作ばかり。 材料は豚肉、香辛料、塩、乳酸菌などのみで、防腐剤や着色料などの余計なものは一切使用されていません。すべての材料が本来の風味や旨味を最大限に引き出すよう配慮されています。 また、ベースとなる豚肉は全て新潟県産を使用し、ドイツの伝統的な製法を...»
佐渡で獲れた新鮮な「イカ」と、特産品の「ながも」をのせたご当地どんぶり。ながもは標準和名で“アカモク”と呼ばれる海藻の一種。全長3~10mにもなる大型の海藻で、冬期の水温が低い時期に生育します。佐渡では12月末から3月くらいまで収穫されています。ねばり気が強く、「海の納豆」とも称される。熱湯にくぐらせると茶色から鮮やかな緑色になり、細かく刻むとまさしく納豆やとろろのようなネバネバ感。食べるとしゃきしゃきとした食感もあり、さっぱりといただける。 イカながも丼は、細切りにした新鮮なイカの甘さと、ナガモの独特な粘り気とコリコリとした食感、のど越しがクセになる味で、爽やかなゆずの香りが特徴のどんぶり...»
新潟県の中部、中越地方に位置する県下第2位の人口を誇る長岡市のご当地ラーメン。長岡系ラーメン、生姜醤油ラーメン、長岡流ショウガ醤油ラーメン、長岡ラーメンとも呼ばれ、醤油生姜ラーメンの名の通り、豚ガラでとった脂多めの醤油味と生姜の風味が香る独特なスープ、柔らかめのチャーシューがのっているのが特徴である。 その発祥は諸説あるが、1960年代後半に長岡市内に出店した「青島食堂」がその発祥だと言われている。それまで長岡市内で主流だった支那そばから、生姜をきかせた豚ガラ醤油スープに、ほうれん草と薄切りチャーシューがたっぷりのったラーメンは、すぐに長岡市民をとりこにした。その為、長岡系ラーメンのことを地...»
サバサンドはトルコの名物で、屋台などで販売されているファーストフード。1997年にトルコで味わったサバサンドを日本に持ち帰り、広めたことから柏崎のサバサンドが誕生し、ハイブリッドなご当地グルメとなった。から揚げ粉を付けたサバを油で揚げ大きなパンに挟み、たっぷりのタマネギ・ レモン汁・塩コショウをふって好みの味に調整。酸味が美味しさを引き立てる。カリッと揚げた脂ののったサバともちもちのパンの相性も抜群。日本人向けに改良したファーストフードをアツアツのうちに召し上がれ。...»
おろした大根と打ち豆を、砂糖と酢でやわらかく煮たもの。酢を使っているので日持ちがし、寒い冬の保存食として、正月などにも活躍する一品。低カロリーで高たんぱく質の「打ち豆」をはじめ、野菜や酢など、栄養面でも優れた食材を使ったヘルシー料理。ほんのりとした酸味が素材の美味しさを引き立てる。大根と人参をうすい短冊切りにし、塩水に漬けしんなりさせ、打ち豆と千切りにしたしいたけ、油ぬきした油揚げなどと一緒に煮て作る。...»
新潟県南部に位置する十日町市松代(まつだい)周辺の郷土食。コシヒカリの米粉を使った皮に、あずきあん、よもぎ、ピーナツ味噌、大根菜、漬物などを包み込みんだ直径7~8センチのまんじゅうタイプ。昔はどの家庭でも作られ、主食として朝に食べ、戦後の食糧難にも大いにもてはやされたという。皮の色づけにはよもぎが使われ、蒸かすと、ほっとするような優しい色合いになり、モチモチとした米粉ならではの食感が楽しめる。松代は棚田でも有名な地域。この棚田から収穫されたコシヒカリの味を堪能して欲しい。 「あんぼ」は、新潟県と長野県北部で親しまれる伝統料理で、練った米粉の皮であんや野菜などの具を包んで蒸したお饅頭のようなも...»
一般に言う「けんちん汁」と似ているが、新潟では「けんちょん汁」との呼び方で親しまれている。秋にとれた野菜、きのこ、練り製品、豆腐、打ち豆、車麩などがたくさん入り、寒い時期の栄養源として食されている。 野菜は小さめの乱切りにして炒め、だし汁を加えて戻した車麩や豆腐、きのこなどと一緒に煮込む。出来上がりは煮物のようで、優しい味わいとたくさんの食材の旨みを楽しめる料理だ。冷え切った体も芯から温まるだろう。...»
新潟県では端午の節句(5月5日の子どもの日)に笹団子とともに「ちまき」を食べる習慣があり、「アク笹巻き」は村上市山北地区で欠かせない少し異なるチマキ。雑木を燃やして作った灰と水を混ぜた「灰汁(あく汁とも呼ばれる)」にもち米を一晩浸し、水切りして天然の笹で巻いて茹であげる。味付けをしていないものは独特の香りを持ち、慣れないと食べにくいので、きなこや砂糖といった甘いものをつけて食べるのが一般的なようだ。強いアルカリ性の灰汁と笹が持つ防腐作用が雑菌の繁殖を抑え、長期保存が効く保存食として重宝されていたようだ。笹を開くと、光り輝く黄金色のもちが現れる。もちもちとした食感と独特の風味が絶品。...»
港町・岩船の伝統の味である、まんじゅうのような独特の形をした麩。江戸時代後期ごろ、新潟村上市岩船地区にあった岩船港に、大阪から北陸・北海道に至る西廻り海運で物資を運んだ、北前船が立ち寄った事で加工技術が伝わり、製造が始まったと言われている。饅頭のような独特の形で、外はつるりとしていて、中はしっかりとしたコシのある食感。淡白な味わいは、料理の主役ではなくとも、昔から庶民に親しまれてきた味だ。手間を惜しまず作った昔ながらの自然の味は、岩船のお土産としても人気の高い逸品。 岩船麩はおつるつる、でもコシがある、古くから庶民に親しまれてきた味。新潟のお土産としても好評です。テレビ番組にも取り上げられ、...»
佐渡では味噌汁の具としてよく使われる“トビウオのすり身”。海産物にはうるさい佐渡人が、昔からすり身では一番と認めるのがトビウオなのだ。脂肪分が少なく淡白な味わいながら、しっかりとした旨味があるので、どんな料理にも合わせやすい。魚特有の臭みもほとんどないため、味噌汁やお鍋などの汁物にはもちろん、ゴボウやネギと合わせてかき揚げにしてもおいしくいただける。トビウオの身をすりおろして半練りにした状態でパッケージされているので、使い勝手が良いのも見逃せないポイントだ。 飛び魚から抽出されるダシは、その美味しさから「あご出汁」と呼ばれ、日本国内で最高級の出汁として知られています。トビウオのすり身を使うと...»
本来は漁師の船上料理だった「タラ沖汁」は、「スケトの沖汁」とも呼ばれ、冬場に旬を迎える佐渡沖で捕れる鱈を使って作られる。スケトウダラをぶつ切りにして海水で洗い、肝と一緒に煮て、ネギを加えた鍋を佐渡産の味噌、または塩味で仕上げただけの素朴にして豪快な料理。 ちなみに、タラにはマダラとスケトウダラの二種類があり、スケトウダラの卵が「たらこ」であるのは有名。スケトウダラは味で一歩ゆずると言われているが、本場で味わえばそのイメージは一新!スケトウダラの本当の美味しさを感じられるだろう。...»
正式名は“ホッコクアカエビ”、一般的に甘エビと呼ばれるエビ。赤色で細長い姿形も唐辛子に似ているところから、新潟では「南蛮エビ」と呼ばれている。唐辛子を使った料理は南蛮貿易の名残で南蛮料理と呼ばれ、唐辛子(南蛮)に例えている。透明感がある鮮やかな赤色のものは鮮度がいいといわれ、刺身で食せばとろけるような食感と甘みがたまらなく美味!南蛮エビの刺身は、主な産地である新潟市、佐渡市、糸魚川市を中心に、新潟県各地で楽しむことができる。特に水温の下がる冬のものが、身が引き締まっておいしいとされている。...»
スルメイカを日本酒の徳利(とっくり)の形に加工した“いか徳利”。確かな伝統技術による作業が必要なことと、工程が難しくとても手間がかかることから、最近では佐渡島内での職人もごくわずかと言われている。徳利に日本酒を入れるだけでもスルメイカの風味が充分に楽しめるが、イカゲソを軽く火で炙ってイカ徳利の中に入れてから熱燗を注ぎ10分位置くと、より一層イカの風味を楽しむことができる。その珍しさと誰もが知る外見から、お土産としての人気も続いている。いつもと違う酒宴を楽しんでみてはいかがだろうか。...»
香ばしいくるみの甘露煮が入った、新潟県の伝統的な巻寿司。太巻きの具といえば、玉子焼き、かんぴょう、きゅうり、おぼろ、などが一般的だが、新潟県の太巻きは、これらに加えて、欠かせない材料としてくるみがあげられる。これは、冷凍技術が発達していない時代に生魚が貴重だったことから、魚を使わない寿司のひとつとしてうまれたのではないかといわれる。味噌(またはしょうゆ)、砂糖、みりんで甘く煮たくるみは、他の具とよくあい、酢飯との相性も抜群。子供のおやつや食事にもおすすめの一品だ。...»
松之山温泉にある旅館で作られている米の魅力を存分に楽しめるご当地鍋。平坦な場所が少ないこの地の棚田で作られた“魚沼産コシヒカリ”の重湯(おもゆ)をベースにしたとろっとした特製スープが特徴の鍋で、棚田に積もる雪に見立てたという“大根おろし”と、お米で作られた“米粉せんべい”がそえられる。とろみのあるスープは具材によく絡み、体が温まるため、寒い季節には嬉しい。松之山温泉の旅館などが共同で開発した「棚田鍋」は、松之山の自然とその恵みが凝縮された、素朴で懐かしい味わいの料理。また、たっぷりと乗った大根おろしにも注目。余分な油を排出し消化を促してくれるので、ヘルシー志向の女性にもおすすめの鍋料理だ。 ...»
洋食器の町、燕市や三条市を中心に広まったご当地ラーメン。名称は様々で、燕三条背脂ラーメン、燕背脂ラーメンなどとも呼ばれる。表面を覆うように豚の背脂がたくさんのっていて、煮干しの出汁が効いた濃口醤油スープの魚介系ラーメンで、うどんのような極太麺が特徴。こってりまろやかではあるけれど、ベースは魚介系のため、そこまでくどい感じは少ない。背脂は、小油、中油、大油以外にも鬼油などがある。長ネギではなく、玉ねぎのみじん切りが使われることが多い。 このラーメンの原点は、1932年に中国出身のラーメン屋台の店主が作るラーメン。洋食器産業の工員に出前のラーメンを提供し始め、工員の要望に応えて、味を濃くし、バラ...»
キュウリやダイコンなどと数の子を酒粕で漬けた新潟県の郷土料理。新潟漬物の名を全国に高めた立役者でもある。細切りしたキュウリや白ウリ、大根などの浅塩漬けに、海産物である数の子を塩抜きして加え、切り刻み、様々な香辛料や調味料を混合した酒粕に漬け込み熟成させた、全国的にも珍しい加工漬物だ。酒粕には、わさび漬けが用いられる場合が多く、その名の通り、ワサビ「山の幸」と数の子「海の幸」を一緒にふんだんに使用した珍味。わさび漬けに含まれるイソチオシアネートが、血栓を予防する働きがあるといわれ、悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化や脳卒中の予防も期待される。...»
野菜や肉、魚などを味噌に漬けた、歴史を持つ漬物。塩のきいた保存性に優れた漬物で、味噌は一般的に赤味噌を用いる。漬け込む食材は日乾しか陰干ししたもの、または1度塩漬けしたものを使用。例えば、初秋に採り入れたナスであれば、3~4日間重しをして漬けたものを、水気を切って1日ほど風に乾かす。そして、上等な赤味噌をみりんでゆるめたものとナスを、互い違いに層をなすように漬け込み、上面にはタケの皮で蓋をして目張りをして半年くらい冷所に静置する。すると味噌の香りや味が食材に染み込み、味噌の深いコクで風味豊かな逸品に。大根、茄子、胡瓜、生姜、昆布、みょうが、山ごぼう...»
糸魚川(いといがわ)ブラック焼きそばは、その名の如く、イカ墨で仕上げた真っ黒な麺が主役の新潟県糸魚川市のご当地B級グルメ。中華麺と新鮮な新潟県産イカの使用をベースに、各店オリジナルのトッピングや具材、味つけが楽しめる。黄色と黒のコントラストが美しい薄焼き玉子をのせたもの、目玉焼き、温泉卵などの卵トッピングや、たっぷりのかつお節が踊るもの、新潟名物イタリアンを彷彿させるトマトソースをもったもの、チーズなどのバリエーションなど様々。強烈な見ためとは対象的に、味わいはあっさりでイカ墨の甘みがふわりと広がる。地域活性化を目指して開発した。特徴としては、新潟県産のイカを具材に、イカ墨を麺に絡めて真っ黒な...»
赤倉温泉の「赤」をテーマにした情熱のB級グルメ。特徴的なのは真っ赤な色合いですが、パプリカやトマトなど、高原野菜の赤色を使い、見た目と違い辛くない味付けでお子様でも安心して食べることができます(一部辛い味付けの店舗もあり)。 妙高高原の提供店舗の共通点としては、米粉を30%配合した太麺を使用し、トマトやパプリカなどの妙高高原野菜から作られた特製ソースが使われています。これが赤色の秘密でもあります。ただし、唐辛子は使用されていません。麺は米粉配合により、もちもちした食感が味わえます。 提供されるバリエーションには、つけ麺風やエスニック風、ハンバーガー風のレッド焼きそばもあります。 赤倉温泉...»
上越市の風土である雪と米の白色をイメージして作りあげたご当地焼きそば。上越産コシヒカリの米粉が30%入った麺を使用し、魚介類・野菜・塩など、新鮮な地元素材の味を生かした塩だれを絡めた優しい味が特長だ。上越市内の飲食店で提供しており、店によって調理法や素材にそれぞれ工夫を凝らしている。様々な味を食べ比べるのも楽しい。 「謙信公 義の塩」は、「苦境にある敵をあえて助ける」「目前の得失より長期的な利・理を求める」などの解釈がされることわざ「敵に塩を送る」の元となった故事から。駿河国の今川氏による食塩の禁輸によって内陸国に領地を持つ武田信玄の領民は生活が困窮したため、敵対していた越後国(新潟県)の上...»
佐渡では、信濃や越後に次いでそば屋が多く、その中でも「白魚そば」は真野町独自の食べ方です。 佐渡の手打ちそばは黒っぽい色合いが特徴の田舎風で、そば粉100%のものや山芋と卵を使った繋ぎそばなどがあります。そこに白魚をかけて食べるのが「白魚そば」です。 白魚は日本海で獲れる小さな魚で、茹でると白くなります。焼海苔の上に、茹でたシラウオを載せます。淡泊な味わいがそばとよく合い、早春の味覚として楽しまれます。...»
新潟で唐揚げというと、一口サイズのから揚げではなく、こちらをイメージする人も多い。もともとは「半羽揚げ」とも呼ばれ、その名の通り、鶏の半身をそのまま揚げた唐揚げ「半身揚げ」は、それほど新潟市民に浸透しているメニューです。初めて見た人は、その豪快さにきっと驚くはず。味付けはカレー粉をまぶしたカレー味が主流。店によってガーリック味、塩味などのバリエーションも豊かです。揚げたては表面がパリパリで、肉は柔らかくてジューシー。雛鳥を使う点も味の決め手です。 ビールとの相性はばっちり。お店で揚げたてを味わうのが最高ですが、お持ち帰りができる店も多くあります。仲間や家族と一緒に、気取らず手づかみでかぶりつ...»
長岡で長く愛されソウルフードともいわれている洋風カツ丼、通称「洋カツ」。ごはんの上には豚カツがのっており、その上からトロッとした洋風のソースがかかっている。1931年(昭和6年)創業の洋食レストラン「小松パーラー」が発祥で、進化の過程で大きく、“洋食系”と“食堂系”に系統が分かれる。洋食系”は、ケチャップベースのソースを使用した昭和レトロな味わいが特徴。“食堂系”は、デミグラスソースがたっぷりかかった、胃袋を満足させるガッツリ系の味わい。どちらも違ったおいしさがある「洋風カツ丼」をぜひ食べ比べていただきたい。長岡市内の食堂、ラーメン屋、居酒屋などで個性豊かな洋風カツ丼が楽しめる。...»
新潟では、冬の常備菜として普段の食卓に上る「煮菜」。体菜(たいな)という冬野菜を塩漬けしたものを、油揚げや人参など、家庭によって様々な具と一緒に煮て作る。体菜とは、明治初期に政府が奨励野菜として中国から輸入したものだと言われ、チンゲンサイを一回り大きくしたような風貌。いわゆる漬菜と言われ、大抵は塩漬けにして食べる。冬に青物野菜が不足する雪国では体菜の塩漬けがとても貴重で、冬の間、塩出ししては料理に利用される。 「煮菜」は、新潟県の伝統料理で、塩漬けにした菜っ葉を煮込んだ料理です。主に体菜(たいな)という野菜が使われます。体菜は、中国から導入された品種が新潟で改良され、地域の料理に広く使われて...»
佐渡の冬の味覚の一つが牡蠣。佐渡ヶ島の玄関港・両津に位置する加茂湖は新潟県で最大の湖で、全国でも珍しい、海とつながり海水と淡水が混じりあう汽水湖。その加茂湖では昭和7年(1932年)から始まったカキの養殖が盛んに行われている。汽水湖という環境と大佐渡山地の恵みにより、海洋に比べて比較的安定した自然環境で、プランクトンが多い海水に、山からの栄養豊富な川水が流れ込み、混ざり合うことで、牡蠣の成長を促し、1年で食べごろの大きさになる。1年以内に収穫される牡蠣は、マイルドで磯臭さが少ないので、牡蠣が得意でない方でも食べやすい。佐渡の牡蠣シーズンは、10月下旬から5月のGW付近まで続き、特に、水温が低い...»
新潟県の南西部、上越地方で食べられているご当地ラーメンで、豚汁定食を提供する多くの食堂で食べられる。食堂で提供している豚汁に中華麺をいれたシンプルなラーメンは、地元客だけではなく、この地方を訪れるスキー客や観光客にも人気のメニューだ。 1911年、上越市金谷山で、ハンガリー帝国の軍人レルヒ少佐が日本で初めてスキー技術を伝えた年、スキーで冷えた体を温めるためスキー汁という、いまの豚汁に似た料理が考案された。それがスキー場周辺の旅館や休憩所で広く食べられるようになり、スキー汁は豚汁という名に変えて上越地方全域の食堂に広がっていった。当時の上越地方にはラーメン専門店がなく、食堂で一般の定食とともにラ...»
いももち(芋餅)は、日本各地に同じ名前で郷土料理があるが、使用する芋の種類や製法が異なる。佐渡のいももちは、サツマイモを原材料として作る菓子。米がとれず、さつまいもで代用していた。現在でもおやつとして定番のスイーツ。市内のスーパーでも売られている。ひと昔前までとは違い、現在販売されてる「いももち」は、無農薬で栽培された“ベニアズマ”を使うなど、おいしさへこだわったもの多く、自然食材ながらの控えめの甘さが、毎日食べても飽きがこない味と、地元の人にも人気がある。より、スイーツらしさを楽しみたい人は、いももちを軽く加熱するとさつまいもの甘みと風味が増して、また違った味が楽しめる。...»
さまざまな魚介が豊富に獲れる佐渡島で、中でもイカは一年を通して、多く水揚げされ、佐渡の人たちの日常食として親しまれている。6~7月の夜、集魚灯を灯したイカ釣り船が水平線に並んで見える光景は、その時期ならではの佐渡の風物詩。同時に旬を迎えるのがスルメイカ。機械を使わずに完全に天日干しで、柔らかく旨味たっぷりの丸干イカに仕上がる。酒の肴として、天ぷらにしたり、野菜と一緒に炒めたり、また細く裂いてお茶漬けにのせても美味。...»
新潟市、村上市、胎内市などの砂丘地を中心に栽培されている長ねぎのブランド“やわ肌ねぎ”。色が白く、やわ肌の越後美人のイメージを重ねてこの名が付けられた。出荷時期によって4月~6月の「春ねぎ」、7月~9月までの「夏ねぎ」、10~3月に出荷される「秋冬ねぎ」に分けらる。中でも秋冬の涼しい気候で育った秋冬ねぎは、しっとりやわらかく、甘みがある、主役も脇役もこなす万能食材。生でサラダや薬味として使うのをはじめ、焼いて香ばしさや風味を楽しんだり、ねぎの風味をよりいかせる鍋料理に使うなど、様々な調理でおいしく食べられる。 旬 4月 5月 8月 9月 10月 11月...»
全国屈指のえだまめの栽培面積を誇り、各地で時期にあわせた約40種類の品種の様々なえだまめが栽培されている新潟県。枝豆が大きなザルに山盛りされて食卓や居酒屋のテーブルに並ぶ光景は、新潟の夏の風物詩であり、子供から大人までみんなが大好き。5月のハウス栽培で収穫されたえだまめの出荷に始まり、6月はトンネル栽培、7月以降は露地栽培、8月は主に「新潟茶豆」、9~10月は晩生(おくて)の品種が出荷されている。新潟県産の枝豆は、実の入り(豆の太り)よりも味を優先するため、甘みとコクがあり、香りが豊か。うまみのもとになる糖分やアミノ酸がまだ多い8分の実の入りのときに収穫しており、中でも「新潟茶豆」として流通し...»
新潟は全国有数の枝豆収穫量を誇る、知る人ぞ知る枝豆王国。なかでも新潟黒埼地区で栽培された黒埼茶豆は、枝豆ブランドの中でも代表格。外見は普通の枝豆だが、鞘の中の豆の薄い皮が茶色のため、茶豆になったと言われている。甘み・風味の良さで高い人気を得ているのは、アミノ酸、そして糖分の中の成分が他の品種に比べて特に多く含まれるから。香りも高く、ゆでる時は芳醇で甘い香りが家中に広がるほど。なによりも、食べたときの心地よい歯ごたえは、一度食べたら忘れることができないだろう。 旬 6月 7月 8月 新潟の夏の味覚である黒崎茶豆は、その甘くて香り高い味わいで知られています。 サクッとした食感と共に...»
「日本一おいしい米」といわれるのが魚沼産のコシヒカリ。福島、群馬、長野の3県と県境を接する新潟県の魚沼地方は、世界屈指ともいわれる豪雪地で、山々からミネラルを豊富に含んだ雪解け水が、信濃川や魚野川に流れ込んで肥沃な土地を形成し、おいしいお米を育む。雪解け水を含む清らかな天然水に加え、米が熟す時期の、朝晩の寒暖の差が激しい山間地の気候がまさに米づくりに最適な条件。米の味わいを深め、甘みの強い粘りのある最高級のお米ができあがる。しっかりとした粒の中にモチモチとした食感、噛みしめた時にほのかに感じる甘みは抜群だ。冷めても美味しい最高級の産地ブランド米。 旬 9月 10月 11月 ...»
佐渡の八幡地区で栽培される佐渡の伝統野菜“八幡芋”。江戸時代には代官所にも納められました。、サトイモ科の中でも珍しい品種であったため、島外には出回らず、門外不出とも言われていた希少な品種です。サトイモの一種で、山梨県八幡地区の八幡芋とは形も味も異なります。 佐渡の八幡芋は特定の場所でしか育たず、収穫量も少ないため、島内中心の流通となっています。しかし、島内ではごく親しまれている食材。国府川から流れ出す豊富な土砂と、春から夏にかけて吹く強い南西の風によって砂丘地帯が形成されました。この砂丘地帯で作られる伝統野菜が八幡いもです。 通常のサトイモは粘土質の土で育てられますが、佐渡の八幡芋は水はけ...»
“魚沼産コシヒカリ”にも負けないと評判の米ブランドが、海に囲まれた佐渡島の自然豊かな環境の中、佐渡独特の気候で育てられた“佐渡産コシヒカリ”だ。特に佐渡の北西に位置する海府地域で生産する米は「山つき」と呼ばれる棚田で栽培を行う。田んぼから見える外海府の海は豊富なミネラルを運び、山からの雪解け水が田んぼを潤す。新潟本土に比べて冬暖かく夏涼しいため、出穂から刈入れまで、じっくりと時間をかけて成熟させることができる。「朱鷺と暮らす郷」として、特別天然記念物トキの餌となる、 カエルやドジョウなどが生息できるよう、 農薬や化学肥料を削減した自然な水田環境を作り出す農法を実践している。しっかりとした食感と...»
新潟県は茄子の特産地で、様々な種類の茄子が栽培され、中でも漬けなすの希少品種が十全茄子。わりと小ぶりのなすで丸々としたきんちゃく型をしていることから、所によっては「巾着なす」と呼ばれている。紫紺の皮は薄く、果肉が緻密で柔らかく甘味があり、半分に割り手で「ギュッ」と絞ると水分が滴り落ちてくる。歯ざわりがよく、食味・食感が素晴らしいと評判を受けており、浅漬けに最適。栽培が難しく生産量が少ないところから、県内で消費されてしまうので、全国的には「幻の茄子漬け」と言われている。十全茄子の浅漬けは新潟の夏の味覚の定番。ビールや冷酒の肴として、また夏場に食欲が落ちてもなす漬さえあれば一度噛み締めれば分かる美...»
地方によってさまざまな呼び方があり、茹でるとそうめんのようにパラパラとほぐれる不思議な野菜。ソウメンカボチャ(素麺南瓜)とも呼ばれ、ヘタと先を切り落として適当な大きさに輪切りにし、茹でた後、冷水につけ箸を刺すと簡単にほぐれていき、果肉の部分がほぐれて素麺状の黄色い糸のようになる。素麺のような姿とは裏腹に、シャキシャキとした新鮮な歯ごたえが絶妙だ。ごま油と醤油で中華風に炒めたり、そのままドレッシングやマヨネーズとあえてサラダにしたり、様々な料理が楽しめる。 酒粕との相性も抜群で、八海山純米吟醸の練り粕に塩を混ぜ込んだものに、茹でずに切って漬け込んで、粕漬けにもできる。 旬 7月 8月 ...»
食用として栽培されている菊「かきのもと」は、花は明るい赤紫色の中輪種で、八重咲き。ほろ苦い味とシャキシャキとした歯ごたえの良さが特徴。鮮やかな赤紫色が料理に色を添え、口に入れるとふわっと花の香りが広がって、華やかな気分になる、新潟の秋の味覚。「かきのもと」の名前の由来は、「生け垣の根本に植えたから」、「柿の木の根本に植えたから」、「柿の実が色づいてくるころ赤くなるから」など諸説あります。食用菊の栽培が始まったのは江戸時代と言われ、菊を食べる食文化は北陸地方の一部と東北地方に限られていました。新潟では、おひたしや酢のものとして食され、秋には欠かせない旬の食材です。加熱しても色褪せないので、汁物な...»
越の丸茄子は直径10センチ以上の大きな丸なすで、色が濃く光沢があり、甘みが強く、肉厚な食感が特徴。インド原産で、日本には奈良時代に伝えられたと考えられている。日本各地で古くから栽培されているため、各地に固有の品種がある。実も大きいが、葉っぱも大きくしっかりしている。肉質が締まっているため料理の際に加熱しても煮崩れしにくく、仕上がりが柔らかい。何より、甘味が強いのが特長だ。ピザ風にしたり、にんにく醤油をかけたり、ナスのステーキや蒸しナス、ナスの揚げだし、肉づめなどでも、美味しく食すことができる。 旬 7月 8月 9月 10月...»
五泉の里芋は、大和早生(やまとわせ)という丸芋系品種で、肌が白くきめ細かで、食べるとまろやかなぬめりのある食感を持っているのが特徴です。日本三大白生地産地である地元五泉産の『絹織物』の帛にたとえ、乙女のような愛らしさで、人々に親しんでもらえるように“帛乙女”と名付けられました。一般的なさといもの旬は秋ですが、年をまたぎ春まで地元農家で収穫されています。厳冬期の貴重な食材として新潟県、とりわけ五泉市では栽培されていた歴史があります。五泉市は県内で唯一国の指定産地を受け、生産量も県下一となっています。さといもを使った料理として、さといも汁(通称:いも煮)、のっぺ(新潟の郷土料理)などがあります。 ...»
新潟県五泉市は、阿賀野川と早出川が市内を流れる水の豊かな地域で、管名岳・大蔵山の吉清水やどっぱら清水といった湧水もあり、市内には水道水にも利用されている地下水が豊富に流れている。その水に恵まれた肥沃な大地で栽培されているのが、市の特産品のひとつレンコン。五泉市のれんこんは、つややかなでみずみずしい外見、柔らかいのにシャキシャキとした心地よい食感、透き通るような白さが人気で、全国各地の料理人たちにも有名。五泉市では、越後美人の肌に似た「白さ」から“五泉美人”という名前をつけ、地域のブランド野菜に認定している。正月料理や精進料理には欠かせない縁起物で、ビタミンCや食物繊維が豊富で栄養価も高い。...»
越後平野の中に位置する新潟市の豊栄地域を代表する大振りな品種“やきなす”は、約30センチもの大きさにもなる県内最大級のなすで、「幻の豊栄なす」ともいわれる希少な地場特産物。輸送中の鮮度低下に配慮して、そのほとんどを県内で消費するという。元々は自家採取で育てられた“えんぴつなす”で、その大振りなものだけから種をとり、育てたなすを焼いて食べたらおいしかったことから“やきなす”と命名され、栽培が始まったという。皮も果肉も柔らかく、甘くみずみずしい味わいが特徴。焼くと身が締まり、皮が簡単にむけて、非常にジューシー。5月下旬~7月中旬くらいまでが旬であり、実の中に種が入っていないうちが一番おいしいという...»
新潟で「とう菜」と呼ばれる小松菜の一種である「大崎菜」。南魚沼市(旧大和町大崎)で生産されている伝統野菜で、ほのかな苦みと甘みが特徴。徳川家光の時代、寛文年間から栽培が始まったといわれ300年以上の長い伝統があり、冬期間でも八海山麓の火山性地下水の湧水により雪を溶かして栽培されていた。今でも冬の寒さには強く、冬中出荷を続けている。食べ方としてはおひたしが一番と言われているが、地元では油炒めや一夜漬けでも食されており、また地域の伝統食「やくもち」の具にも使われている。他にも、塩辛く漬けこんでチャーハンにするなどの食べ方も美味。 旬 3月 4月 ...»
新潟県で育てられる渋柿の一種「おけさ柿」は、佐渡の代表的な特産物だ。「平核無」と「刀根早生」という品種からなる。名前は、佐渡の民謡「佐渡おけさ」に由来。また、種がないという特徴から、「越後の七不思議」に次ぐ不思議なものとして、「八珍柿」とも呼ばれている。佐渡で栽培されている柿は、面積と出荷量で県内のほぼ70%を占めている。出荷は10月中旬から早生品種の刀根早生(とねわせ)で始まり、10月下旬に平核無(ひらたねなし)に替わったのち11月中旬まで続く。渋抜きされて出荷されるため、店頭に並ぶと甘い柿として楽しめる。オレンジ色の濃さと甘くジューシーでとろけるような舌触りが特徴。種がないので食べやすく、...»
黒いちじくのビオレ ソリエスは、日本国内の生産者は少なく、栽培の難しさから生産量も限られている、イチジクの中でも希少な品種。原種は南仏プロヴァンスの「フィグ ド ソリエス」。この品種は古くからフランスで有名で、糖度が18~24度と高く、深い甘味と滑らかな食感が特徴。カットすると、中の白い部分は薄く、赤い部分が多い。 佐渡島は鮑やカキなど海の幸が豊富で、りんごや柿、みかんなどの山の幸も育つ。この恵まれた環境の中で、佐渡の小木町の農家が試行錯誤の末、栽培に成功したのが佐渡の食べる黒い宝石とも呼ばれる黒いちじく「ビオレ・ソリエス」の小木ビオレ―。病害虫に弱く、皮が薄く、柔らかいので、出荷後のあしも...»
1903年頃にフランスから新潟県内へ導入された西洋梨「ル レクチェ」は、数ある西洋梨の中でも栽培が難しく、生産量が少ない大変貴重な梨。現在は原産地のフランスでもほとんど生産されていない。希少性と卓越した味わいから、まさに「幻の西洋梨」「洋梨の貴婦人」と呼ばれる。 収穫後、常温で40日から45日程度追熟させることで初めて生食に適すものとなるそうだ。その豊潤な香りと、口に入れるととろけるような舌触りは、まさに絶品。もぎたてを産地直送して味わうのはもちろん、現地には梨の試食や、畑でどんな風に大きい梨がなっているか見学できる梨園もあるので、一度は足を運んでみては。 旬 11月 12月 1月 新潟...»
他のスイカに比べ糖度が強くて甘く、シャキシャキした食感が特徴の八色スイカ。“八色”とは、「春から秋にかけて八色(やいろ)の草花<こぶし・桜・つつじ・藤・チューリップ・椿・ひまわり・コスモス>が咲き乱れる原=八色原(やいろはら)」という意味だ。歴史は古く、大正末期から昭和初期に大和町(現在の南魚沼市)の三用地区を中心に栽培が始まり、。特有の土壌と昼夜の温度差により、糖度の高いシャキシャキした西瓜が育ち、地元では「夏といえば八色すいか。八色すいかといえば夏が来る」と言われ、夏の風物詩としてなくてはならないものとなっている。八色すいかは、他のすいかに比べ糖度が強く、非常に人気が高い。期間中は直売や食...»
“越後姫”は新潟県の園芸研究センターで6年もの歳月をかけて育成された新潟県のオリジナル品種。鮮やかな赤色とみずみずしいつやがあり、果肉が柔らかくジューシーで甘みが強い、香り高い大粒のいちご。2~6月の収穫期間を通して高品質で安定した収穫量が得られ、その上、味が良いという新潟県のブランドいちごだ。可憐でみずみずしい新潟のお姫様のようだと名が付いた。新潟の冬は低気温、日照時間が少ないため、育成に時間がかかり、花が咲いてから収穫までの期間が長くなるため、酸味が少ない独特の甘みの強いイチゴに仕上がる。ジューシーでやわらかい果肉はそのまま食べても十分に甘くておいしいが、細い先端にいくほど甘さが増すので、...»
新潟県ではマイナーなイメージのリンゴだが、鮑やカキなど海の幸が豊富な佐渡島では、山の幸も育つ。佐渡島の南側に位置する西三川地区は海洋性気候による豊かな自然を活かした果物栽培が盛んで、県下一のリンゴ生産地として知られ、リンゴ以外にも、スイカ、梨、ブドウなど様々な西三川ブランドの果物に取り組んでいる。明治末期からリンゴが栽培されていて、リンゴは8月下旬のサンつがるに始まり、晩秋のサンふじに至るまで様々な品種が出荷される。樹上で完熟させ、甘みと酸味のバランスが良いのが佐渡産りんごの特徴。主力品種は「ふじ」で、ぎりぎりまで樹に残し、太陽をいっぱい浴びながら樹上で完熟するサンふじを11月中旬頃から翌春ま...»
正式名称は「ホッコクアカエビ」で、一般的には「アマエビ」といわれることが多いが、鮮やかな赤色と姿形が赤唐辛子に似ているところから新潟では「南蛮エビ」と呼ばれている。新潟の南蛮エビがおいしいと言われるのは、信濃川と阿賀野川から流れ込む水が交わり、川からの栄養分を豊富に含んだ海域が漁場であるため。甘味が強く旨みたっぷりで、身が太く、赤みが強いのが特徴。刺身や炙り、蒸し物などいろんな料理になるほか、頭は味噌汁やから揚げに。卵はしょう油や塩で味付けし酒のつまみに。余すとこなく丸ごと堪能できる。 南蛮エビは、主に北陸以北の日本海で獲れ、甘みが強く独特の食感があります。特に冬が食べ頃とされ、この時期には...»
正式名を”アカムツ”というが、喉の奥が黒いので通称”のどぐろ”と呼ばれている。主に日本海の西南海域に生息する暖海性の魚で、赤だいだい色の体と、ムツに似ていることから、アカムツという名前が付けられたといわれている。一般的なアカムツの旬は、秋から冬にかけてといわれるが、新潟県では夏から秋によく食べられる。白身魚でありながら、たっぷりと脂がのっていて美味。「白身のトロ」とも呼ばれる。その味の良さから市場では高級魚として取引がされている。 旬 9月 新潟は「白身の国」として知られ、マダイや本マグロ、寒ブリなど、多くの美味しい白身魚が育っています。その中でも、日本海で獲れる高級魚「のどぐろ...»
新潟県村上市に古くから伝わる名産品“塩漬け鮭”は、ひとつひとつ丹精込めて手作業で作られている。村上では冬になると、各家の軒下に伝統文化である塩引き鮭が吊るされる。越後村上鮭塩引き街道と呼ばれ、村上の冬の風物詩。塩引き鮭は、特徴的な切り方である「止め腹」と呼ばれる、腹の一部をつないだままにする方法で知られる。そして、下げる際には頭を下にするのが習わし。選りすぐりの秋鮭に、こだわりの荒塩を1本ずつ丁寧にすり込み、数日置いた後、水洗いして寒風干しにする。長年の経験から、サケの大きさ、身の具合にあわせて使用する塩の量を加減し、長い時間をかけてアミノ酸発酵、熟成させることで、深い味わいが引き出される。焼...»
紅ズワイガニは、清らかで栄養豊富な深層水域で育てられています。何といっても身の甘さと独特の繊維質で、口の中でパッと広がる食感が格別です。そして茹でる前から赤い色であることが特徴です。 新潟県糸魚川市(いといがわし)能生(のう)にある「マリンドリーム能生」は、道の駅であるとともに、日本海側最大規模というカニの直売所。広大な敷地面積の構内には、地元産の海産物を販売する鮮魚センターや、特産品・土産屋、レストランが軒を連ね、日本海で揚げた紅ズワイガニを購入できるベニズワイガニの専門店街「かにや横町」があります。カニを山盛りで販売していて、能生漁港で穫れた新鮮なベニズワイガニを選んで買って、その場で食...»
佐渡の冬の代表的な味覚で、新潟のフードブランドの一つである「佐渡寒ブリ」。縁起がよいとされる出世魚の代表であるブリは、冬に北西の寒風が吹き込むと南下を始め、どこよりも早く佐渡島で水揚げされる。平成18年から「佐渡一番寒ブリ」としてのPRを始め、佐渡島内12店、新潟市内8店の仲買店で取り扱っている。脂がのってとろけるような美味しさのブリは、寿司屋や割烹、宿、そしてイベントでも味わうことが可能。煮て良し、焼いて良し、刺身にするも良し。様々な調理で楽しみたい。 旬 12月 1月 2月...»
川蟹ですが、春から夏にかけて海に出てきて岩場で産卵します。ズガニとも呼ばれ、上海蟹とはかなり近い種類であるため、見た目はソックリ。甲羅が大人のこぶし程の大きさで、それほど大きくはないものの、味は濃く美味。海でとったものは泥臭さがまったくないので、そのまま茹でたり蒸したりして食べます。呉汁にして食べると素晴らしい出汁が楽しめます。 旬 5月 6月 ...»
カキには大きく、マガキとイワガキの2種類があるが、佐渡ではマガキの養殖が盛んに行われている。市場に出回るまでの大きさになるには約1~2年。その間、日本海のミネラル豊富な海水の中で育つ。たんぱく質やカルシウムなどの栄養素を多く含んでいることから、別名「海のミルク」とも呼ばれるカキ。その中でも“佐渡のカキ”は小ぶりながら味が良いと評判だ。フライはもちろん、殻つきのまま焼いたり、鍋物にしてもおいしい。 旬 11月 12月 1月 2月 3月...»
新潟県沿岸域、とりわけ佐渡沖は、「イカ」の絶好の漁場と言われている。年間を通して漁獲されるイカだが、県が漁獲量を誇る「スルメイカ」は、日本海を北上途上にある5~8月が旬で、6月が最盛期。イカ漁は夜に行われるため、日本海には点々と船の漁り火が灯り、なんとも幻想的な風景を創り出す。夏を告げる佐渡の風物詩である。この時期に佐渡沖で獲れる真イカは、小ぶりながらプリっとした弾力があり、甘みが強いことから、最も美味しいと言われる。一夜干しや沖漬け、塩辛などの加工食品が高い人気を得ているが、細く切ってしょうが醤油でいただくイカソーメンもまた格別に美味い。 旬 5月 6月 7月 8月 ...»
新潟県沖、日本海の冬を代表する味覚と言えば「ズワイガニ」。市場に出回るのは10~4月だが、特に冷たい風が吹き荒れる冬が一番の旬。この地域で水揚げされるズワイガニは最上級との呼び声も高い。サイズも大きく、5対の足を伸ばすと70~80cmにもなる。それでいて、大味とはならずなんとも濃く深い味。身の甘さはもちろん、かにみそのジューシーな甘さは何とも言えない。シンプルにゆでガニやカニしゃぶでいただくのもお薦めだ。 旬 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月...»
新潟は一年を通じて、さまざまな魚介が捕れる日本でも有数の漁場。「紅ズワイガニ」、「寒ブリ」、「南蛮エビ」、「イカ」、「イクラ」、新潟が誇る最高級品「ノドグロ」など、挙げたら切りがないほどの種類、なおかつ品質の高いものが獲れる。その要因のひとつが豊富な河川。信濃川をはじめとする日本有数の源泉となる山の雪解け水には、良質なプランクトンを生み出す要素が豊富に含まれている。そのプランクトンによって、美味しい魚が育つのである。 旬 11月 12月 1月 2月 春 サヨリサヨリは、刺身が美味しい魚です。身に独特の風味があり、刺身や焼き物にぴったりです。 ワカメワカメは、褐藻類コンブ科の一年草の海藻...»
日本に分布するタラ類3種の中では最大種で底引き網、定置網、延縄、釣りなどで漁獲される。また、白子(しらこ)と呼ばれる精巣もこってりとした味で珍重され、流通する際はメスよりオスの方に高い値がつく。白子は新鮮なものが寿司ねたなどで生食されている。 マダラのたらこ(卵巣)はスケトウダラよりも硬いが、未熟なものは柔らかくスケトウダラよりも大型でボリュームがあるため、煮付けや焼き物にすると美味である。 他にも肝臓から取り出した脂肪は肝油に用いられる。 旬 1月 2月...»
初夏の佐渡はマグロの季節。近海物のマグロは季節によって場所を移動します。北海道を目指して北上するマグロが佐渡沖を通るのは6月~7月。マグロの中でも高級とされるクロマグロ、通称「本マグロ」が定置網に入り築地市場に向けて出荷されます。もちろん寿司ネタとして佐渡島内のお寿司屋さんにも登場。上品な甘みと繊細な味わいは、6月~7月ならではの佐渡の味覚です。 旬 6月 7月...»
サワラなどとともに「春告げ魚」と呼ばれて釣り客から親しまれているのがメバルだ。新潟では”赤バチメ”とも呼ばれていて、大きいものでは30センチを超えることもあるという。白身魚が持つ淡白な味のイメージとは異なり、その身には脂がのっていて、プリプリとして甘い。煮付けや塩焼き、干物のほか、鮮度のいいものは「最上級の味わい」と評される刺身にするのがおすすめだ。頭や中骨はアラ汁にするなど、余すとこなくメバルの美味しさを堪能したい。 旬 10月 11月...»
めかぶはワカメの根元部分であり、太く硬い茎とひだ状の葉が塊となった部分です。一般的に食用される上部の葉っぱとは異なり、めかぶには厚いひだがたくさんあります。その形状や味わいは、わかめの上部の葉と根元のめかぶでは異なるため、食品としては区別されます。 めかぶの一番の特徴はぬるぬるネバネバです。茶褐色の厚いひだが折り重なっているめかぶは、わかめの生殖細部の集まりであり、さまざまな栄養素が詰まっています。ワカメよりも栄養豊富で、美容と健康に欠かせない成分が凝縮されているので、健康に気遣う方におススメです。 採取時期は2月から4月頃です。スーパーで見かけるのは一般的に緑色の「味付けメカブ」ですが、...»
しただみは、小さな巻貝のことで、尻高(しったか)・しったことも呼ばれる。塩ゆでして、爪楊枝でくるんと剥いて食べる佐渡の珍味。大きいものはそのまま食べて、小さいものは味噌汁に入れて出汁にしても美味しいです。...»
笹川流れの夏の名産・岩船の天然岩牡蠣。一般的に「牡蠣」と言えば「真牡蠣」。真牡蠣は冬が旬の魚介として親しまれていますが、「岩牡蠣」の旬は夏。資源保護のため、笹川流れの岩牡蠣漁は6~8月の3カ月間に限定されています。山から流れる川が豊富なミネラルを運び、岩ガキが立派に育つ。笹川流れや岩船などで育つ岩ガキは大きくてツヤがあり、プリプリの食感。港から1km離れた岩場に漁師が潜り、ひとつひとつハンマーを使って採っています。透き通るような碧さが広がる「笹川流れ」で採れた天然岩牡蠣を生で贅沢に頬張ると、「海のミルク」の別名にふさわしい濃厚で柔らかな甘さが、口いっぱいに広がります。 生で楽しむほかにも、牡...»
佐渡のサザエは、荒波打ち寄せる佐渡の海岸で育っているため、流されないよう大きくて長い角を持っている。大粒で肉質がしっかりしており、身が引き締まっているのが特徴だ。?漁の方法はたらい舟に乗ってのぞき眼鏡で水中を見ながら、カギのついた長い棹でサザエを引っ掛けて獲る昔ながらの「たらい舟漁」。一つひとつ丁寧に収獲されたサザエの美味しさを堪能するには、やはりつぼ焼きをおすすめしたい。独特の旨味と苦味のバランスは、人生を知り尽くした大人の味である。 旬 4月 5月 6月 7月 8月 10月 11月 12月 ...»
潮の流れの速い佐渡の小木岬で荒波に揉まれて育った小木のクロアワビは、収穫量も少なく高級品として取引されている。江戸時代から続くと言われる「磯ネギ漁」と呼ばれる「たらい舟」や磯舟での漁を行っており、水深5~15mの海底から専用の「アワビヤス」と呼ばれる長い棹で1個ずつはがして獲る。慣れていない人がするとアワビの身に傷がついて品質が落ちてしまうため、アワビ漁は漁師の中でもプロ中のプロでないと獲れない。冬には身が引締まり、産卵のために栄養を蓄えているので旨味ものってますます美味しさを増すそうだ。 旬 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月...»
アラメは海岸線が長く出入りに富む外海府地域で多く採られる海藻。佐渡の岩石のほとんどは大陸時代の火山活動で形成されたため、佐渡の海岸は岩礁や岩礫が多く、波食台も見られる。これらの条件が揃っているため、アラメなど多様な海藻が育ちやすくなっている。アラメには食物繊維であるアルギン酸や、鉄分、カルシウム、タンパク質が豊富に含まれるヘルシー食品。細かい凹凸があり、幅広で天日干しをしたもののほかに、細かく刻んだものを木枠で成形して乾燥する“板あらめ”というものもある。あらめは何度も水に入れては戻すという作業を繰り返して使う。最もオーソドックスな調理法はにんじん、打ち豆、こんにゃくと一緒に煮つける方法。佐渡...»
佐渡のサクラマスは爽やかな香りと、甘味のある身に油が程よくのっている。サクラマスは、川魚のヤマメが海に移り、大きく成長した魚を指すが、近年その数が減少し、希少な高級魚となっている。そのため佐渡沖で養殖をおこなっていて、サクラマスの脂のり上品な旨みが楽しめる。 旬 2月 3月 4月 ...»
「東のアンコウ、西のフグ」と云われるように、冬の代表的な味覚であるアンコウ。今では、すっかり高級魚の感のあるアンコウであるが、越後・日本海・奴奈川姫の里の人々にとってはいたって馴染みの深い大衆魚で、古くから冬の郷土料理として、家庭の食卓に並んでいた。新潟県の西端に位置する糸魚川市は東西日本文化の混在地域であり、さまざまな食文化が生活を彩る。北アルプスの2,000m級の山々が一気に深い海溝へとなだれ込む急峻な地形の海で、荒波が速度を緩めることなく沿岸部に押し寄せるこの海域は、豊かな漁場が広がる。冬の日本海の荒波に揉まれながら、あんこうはたくましく育つ。糸魚川は、絶好の漁場であることから、とれたて...»
佐渡でとれるズワイガニは、ブランド化こそされていないが各地の有名ブランドガニに負けないおいしさと地元の業者は太鼓判を押す自慢の名産物。ズワイガニは水深200~400mに生息しており、体色が黄褐色で、ゆでると赤に近いオレンジ色となるカニだ。ベニズワイガニに比べ、脚が太いため身入りが多く、身やミソの風味もよい。同じズワイガニでもオスの方が大きく成長するので、メスよりオスの方が高価で取引されることが多い。佐渡のオスのズワイガニの県内シェアは50%を越えるが、近年は減少傾向にある。 旬 11月 12月 1月 2月 3月...»
南佐渡海岸の鴻ノ瀬鼻は、世界でも珍しい現象と言われる海に突きでた砂州。その地形が潮の流れを強め、そこで揉まれ育ったワカメの一番刈り(2月下旬)は柔らかく風味豊かな最高級品だ。色彩、香り共に優れとても柔らかい。使用する際には、わかめを必要量だけ5分ほど水に浸す。水を切り適宜に刻み、熱湯を注いで手早く水にさらすと身がしまり色や香りが豊かになりおいしくいただける。肉厚で磯の香り高く、とろみがあり、乾燥を戻しても生わかめのような食感だ。 旬 2月 3月 4月...»