“わっぱ”とは、薄い杉の板を曲げて作った容器のこと。昔はこれを弁当として使用していたと言われている。そこに薄口のダシで炊き上げたごはんを盛り、新潟で捕れる旬の魚などをのせて蒸したものが郷土料理「わっぱ飯」だ。主な具材としては、鮭やイクラ。炊き込みごはんに比べ、あっさりとしていて、素材そのものの味を堪能できるのが魅力だ。見た目にも華やかなわっぱのフタを開けると、香りがふわりと立ちのぼり、なんとも食欲をそそる豪華な逸品である。
新潟で長く愛される「わっぱ飯」は、「田舎家 古町本店」が、その発祥の店として知られています。田舎家の名物「元祖・わっぱ飯」は、昔の弁当箱である「わっぱ」にご飯と具材を載せて蒸した料理です。1952年に誕生し、その考案には北大路魯山人からの助言があったといわれています。
薄味のだし汁で炊いたご飯をわっぱに盛り、旬の魚介類などを載せて一気に蒸し上げます。定番の具材には「とり」「さけ」「かに」などがありますが、「のど黒」や季節限定のわっぱ飯も楽しめます。
「贅沢わっぱ」には、「のど黒」「鯛」「イクラ」「カニ」「鮭」「とり」の6つの具材が入っています。炊き込みご飯ではなく、短時間で蒸すことで、個々の具材のおいしさを存分に楽しむことができます。