新潟県の中部、中越地方に位置する県下第2位の人口を誇る長岡市のご当地ラーメン。長岡系ラーメン、生姜醤油ラーメン、長岡流ショウガ醤油ラーメン、長岡ラーメンとも呼ばれ、醤油生姜ラーメンの名の通り、豚ガラでとった脂多めの醤油味と生姜の風味が香る独特なスープ、柔らかめのチャーシューがのっているのが特徴である。
その発祥は諸説あるが、1960年代後半に長岡市内に出店した「青島食堂」がその発祥だと言われている。それまで長岡市内で主流だった支那そばから、生姜をきかせた豚ガラ醤油スープに、ほうれん草と薄切りチャーシューがたっぷりのったラーメンは、すぐに長岡市民をとりこにした。その為、長岡系ラーメンのことを地元住民は“青島ラーメン”とも呼んでいる。
スープにショウガを入れることの発端は、豚肉の臭みを取り除くためだったが、やがてこの独特の味わいが長岡の人々に愛され、「体を温める効果がある」という理由から定番のメニューとなった。
醤油の深い味わいと、スープを飲んだときにふわりと香る生姜の風味がたまらない長岡系ラーメンは、冬の寒さに負けないために生姜汁をタップリ使った、なんとも新潟県らしいあたたまるラーメンである。