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ながも(アカモク)

「海の納豆」とも呼ばれるネバネバたっぷりの海藻

“ながも”は標準和名で“アカモク”と呼ばれる海藻の一種。佐渡では昔から親しまれている馴染みの海藻だ。1月末から2月中のわずかな期間にだけ収穫される。海藻の中でも特にねばり気が強く、「海の納豆」とも称される。細かく刻むとまさしく納豆やとろろのようなネバネバ感。食べるとしゃきしゃきとした食感もあり、さっぱりといただける。生だと茶褐色の“ながも”は熱を加えると一瞬で美しい若草色に変化。色の変化を楽しみたければ、炊き立てのご飯にのせたり味噌汁の仕上げに入れるのがベストだ。

能登地方・山形県では“銀葉草(ぎんばそう)”、秋田県では“ギバサ”、佐渡地域では“ながも”と呼ばるホンダワラ科の海藻。佐渡地域で銀葉藻(ギンバソウ)と言うと、ホンダワラ科に属するホンダワラのことであり、「長藻(ナガモ)」とは違う海藻である。冬から春(3月末頃)収穫され、名前のとおり長いものは5mを超える。“ぎんば草”は乾燥させると茶褐色だが、熱を加えると鮮やかな緑色に変わるので「海のホウレンソウ」とも呼ばれる。低カロリーでミネラルも豊富な海藻で、様々な食材ともあわせやすい。手軽な野菜感覚で料理に取り入れてみるのがおすすめだ。

旬   1月 2月

ナガモは、柔らかい穂先を熱湯にくぐらせると茶色から鮮やかな緑色に変わり、とろろのような粘り気が出ます。粘りのある海藻と言えばモズクが有名ですが、ナガモはシャキシャキと歯ごたえがあり、食感がしっかりしています。粘り気の正体は、アルギン酸と呼ばれる水性食物繊維です。アルギン酸には、消化を整えたり、血中コレステロールを下げる働きがあります。さらに、ナガモにはフコイダンという成分も豊富に含まれています。

1月から3月は生のまま食べることができますが、それ以外の時期は冷凍品として販売されています。販売名はナガモやギンバソウ、ギバサなど様々です。調理の際は、硬い茎を指でしごいて取り除き、沸騰したお湯に30秒程度くぐらせます。その後、冷水で冷やして水を切ります。茹でる時間はナガモの堅さに合わせて調整し、食べやすい大きさに刻んで使います。みそ汁に入れたり、酢の物やご飯の上にかけたりすると美味しく食べられます。

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名称
ながも(アカモク)

佐渡

新潟県