キュウリやダイコンなどと数の子を酒粕で漬けた新潟県の郷土料理。新潟漬物の名を全国に高めた立役者でもある。細切りしたキュウリや白ウリ、大根などの浅塩漬けに、海産物である数の子を塩抜きして加え、切り刻み、様々な香辛料や調味料を混合した酒粕に漬け込み熟成させた、全国的にも珍しい加工漬物だ。酒粕には、わさび漬けが用いられる場合が多く、その名の通り、ワサビ「山の幸」と数の子「海の幸」を一緒にふんだんに使用した珍味。わさび漬けに含まれるイソチオシアネートが、血栓を予防する働きがあるといわれ、悪玉コレステロールを減少させ、動脈硬化や脳卒中の予防も期待される。