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水の公園 福島潟

(みず こうえん ふくしまがた)

220種以上の渡り鳥の飛来地

福島潟の魅力と自然環境

福島潟は、新潟県に位置する自然豊かな湿地であり、毎年、多くの渡り鳥が飛来することで知られています。特に、国の天然記念物であるオオヒシクイ(雁)をはじめとする220種類以上の渡り鳥が集まることから、国指定の鳥獣保護区(集団渡来地)として指定されています。福島潟周辺は、自然公園として整備されており、訪れる人々に美しい自然景観を提供しています。

豊かな水生植物とその重要性

福島潟は、多様な水生・湿性植物の宝庫であり、450種類以上の植物が確認されています。その中でも、オニバスやミズアオイ、ミクリなど、全国的にも希少な植物が自生していることが特徴です。これらの植物は福島潟の自然環境にとって重要な役割を果たしており、また、菜の花の名所としても広く知られています。

冬の白鳥とオオヒシクイの飛来

福島潟は、冬季になると約3,000羽の白鳥が飛来することでも有名です。特に、オオヒシクイ(雁)の日本一の越冬地として、その重要性が認識されています。コハクチョウやオオハクチョウが飛来するこの場所は、冬の風物詩として多くの人々に親しまれています。

福島潟の歴史と変遷

福島潟の歴史は、江戸時代から昭和期にかけての干拓事業によって大きく変遷しました。かつては広大な湿地であった福島潟も、干拓によってその面積が大幅に縮小し、現在では約163ヘクタールにまで減少しています。これに伴い、福島潟は自然保護の重要性が高まり、21世紀に残したい日本の自然百選や重要里地里山、かおり風景100選など、多くの選定を受けています。

21世紀に残したい日本の自然

福島潟は、その豊かな自然環境と生物多様性から、環境省の「日本の重要湿地500」や「重要里地里山」に選ばれています。また、朝日新聞が選ぶ「21世紀に残したい日本の自然百選」、新潟日報による「にいがた景勝100選」、そして環境省の「かおり風景100選」などにも選定されており、その自然美と文化的価値が広く認識されています。

福島潟の主要施設

水の駅「ビュー福島潟」

水の駅「ビュー福島潟」は、福島潟のランドマーク的存在であり、1997年に開館しました。この施設は、地下1階、地上7階、高さ29メートルの展望施設であり、3階からは360度の大パノラマを楽しむことができます。展望台からは福島潟の全景が一望でき、晴れた日には遠くの山々や湿地帯の美しい風景を眺めることができます。

周辺の施設

福島潟の周辺には、遊水館や潟来亭、菱風荘、新潟県立環境と人間のふれあい館など、さまざまな施設が点在しています。これらの施設は、それぞれが福島潟の自然や歴史を学ぶ場として機能しており、訪れる人々に多様な体験を提供しています。

新潟県立環境と人間のふれあい館

設立の背景と目的

新潟県立環境と人間のふれあい館は、福島潟の北畔に位置し、新潟水俣病と水環境に関する資料を展示する施設です。この施設は、地域の再生と振興を目的に設立され、新潟水俣病の教訓を未来へ伝える役割を果たしています。

展示内容と活動

館内では、新潟水俣病に関する展示や、阿賀野川流域の生態系と環境問題に関する展示が行われています。語り部制度を通じて、被害者の経験と教訓を次世代に伝える活動も行われており、地域社会と環境保護への理解を深める場として活用されています。

学習プログラムと教育活動

新潟県立環境と人間のふれあい館では、水質汚染のメカニズムや阿賀野川流域の自然環境に関する学習プログラムも提供されています。これらのプログラムは、環境教育の一環として学校や地域のイベントなどで活用され、未来の世代に対する環境意識の啓発に貢献しています。

Information

名称
水の公園 福島潟
(みず こうえん ふくしまがた)
リンク
公式サイト
住所
新潟県新潟市北区前新田乙493
電話番号
025-387-1491
営業時間

水の駅「ビュー福島潟」
9時~17時

定休日

水の駅「ビュー福島潟
毎週月曜日(休日の場合は翌日)
年末年始 12月28日~1月4日

開催期間
見学 11月~2月
料金

水の駅「ビュー福島潟」有料ゾーン(4F~7F)
一般 400円
小中高生 200円

駐車場
普通車120台
アクセス

日本海東北自動車道「豊栄新潟東港IC」から車で5分
JR白新線「豊栄駅」から車で30分

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