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栃もち(新潟県)

(とち 餅 にいがたけん)

昔ながらの作り方を今も続ける、手間と時間をかけた伝統もち

佐渡の正月によく食べられるという“栃もち”。もち米だけの白いもちよりも茶色がかっており、独特の苦味を持つ昔ながらのおもちである。栃の実を乾燥させ、何日も水でさらした後、灰汁でアク抜きをし、これをもち米とともに蒸してからつく。大変な手間と時間がかかるが、手間を惜しむと強いえぐみが残ってしまうので、決して手抜きは許されない。本来は凶作や飢饉の備えとして考え出されたが、作るのに手がかかることから、昔の佐渡人にとっては本当に特別なとき以外には食べない大のご馳走だったようだ。

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名称
栃もち(新潟県)
(とち 餅 にいがたけん)

佐渡

新潟県