佐渡の塩造りは古代からさかんだった。新潟県佐渡島の西端、海風を受ける七浦海岸にて建つ塩造り工房「塩工房 佐渡風塩釜」。めおと岩の表層水(水深3~5mの海水)を晴天が続き、海が澄んだ日にポンプで取水。これを釜に入れ、薪でゆっくりと煮詰めていく。20分に一度は手作業で濾過をし、火加減の調も行う。職人が一すくいづつ木綿で濾すことによって余分なカルシウム、灰を採り、真っ白な塩を作り上げる。約30時間程度、薪で焚きつめて作った塩には、マグネシウム160倍、カルシウム40倍と天然のミネラルが精製塩とは比較にならないほど豊富。海藻の“あらめ”を3日間、佐渡の塩と一緒に炊き上げた“藻塩”もある。ヨウ素の茶色のエキスを抽出したこだわりの塩。