実が大きく、種がないのが特徴の新潟佐渡産のブランド柿、“おけさ柿”。それらをひとつずつ皮を剥いて寒風の中に干し、糖分を凝縮させたのが“おけさ干し柿”だ。甘くてジューシー、とろけるような舌触りが特徴だが、口の中で広がる自然の甘みにより後味はすっきりしていて食べやすい。一般的に、干し柿の糖度は40~70%にもなると言われ、練り羊羹と同程度。佐渡では砂糖が一般的でなかった時代からハチミツと共に庶民の貴重な甘味源であった。そんな伝統の味を懐かしい風景が残る佐渡でいただけば、より一層美味しく感じられるに違いない。「柿が赤くなると医者が青くなる」という言葉通り、おけさ柿には豊富な栄養が含まれ、1個のおけさ柿には1個のレモンと同じくらいビタミンCをたっぷり含んでおり、ポリフェノールは赤ワインの10倍、お茶の30倍も含まれている。